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離れと増築は離れ離れではないのです。

離れと増築は離れ離れではないのです

資料請求をいただいたお客様のコメントの中に、時々「離れを建てたいと考えている」というものがあります。

 

敷地が広く、母屋がしっかりしていて、建築費を抑えたいと考えるのならば、新築住宅を離れとして計画するのも良いことだと思います。

 

茨城県牛久市の方からのご相談は、現在、ご両親が住む家の敷地内に離れを建てるか、増築するか というものでした。

そもそも、建築基準法では、同一敷地内に住宅を2軒建てることは認められていません。

同じ敷地内に住宅をさらに一軒建てるとするならば、それぞれの住宅が建築基準法に合うように、土地を分けなければならないのです。

(この辺の説明は、ややこしいので後日機会があれば、お話させていただきます)

 

同じ敷地内に住宅を建てることができる一つの方法が「離れ」です。

住宅といっても、離れは単独では生活することができない建物です。

 

建物が離れかどうか判断する基準は、一般的に水まわりの3点セットといわれる「浴室(バスルーム)」「流し台(キッチン)」「便所(トイレ)」のうち、1つまたは2つがない建物かどうかで判断されます。

(判断は市区町村によって違うこともあるので、役所などで確認してくださいね)

 

茨城県牛久市のご相談者の方も、浴室(バスルーム)は母屋のものを使い、「流し(キッチン)」と「便所(トイレ)」が付いた離れをご要望でした。

ちなみに、増築の場合は、流し(キッチン)だけで良いとのことでした。

 

ちなみに、一般的に「増築」は、既に建っている母屋に建て増しして、床面積を増やす工事のことをいいます。

同じ敷地内で、母屋とは別の「離れ」を新しく建てる場合、「新築」と思われがちですが、実はこれも建築の法令上では「増築」と判断されます。

 

なぜ、「増築」になるかというと、「母屋」と「離れ」は「用途上不可分な関係」にあるからです。

「用途上不可分」とは、母屋が無くなって「離れ」だけでは生活できないということです。

ということで、建築の法令上、「離れ」は「母屋」の一部として見られているのです。

(「用途上不可分」の基準に関しては、建築申請機関や自治体によって見解が違う場合もありますので、専門家に相談をお願いいたします)

 

 

新しい建物を「離れ」として建築し、母屋と渡り廊下でつなげる場合、母屋の耐震補強(「構造耐力上の危険性が増大しないようにしなければならない」と表記されています)が必要になることもあります。

低価格で離れを建てたけれど、母屋の耐震補強工事の費用が思ったより高額になったということもあるのです。

この点も母屋の築年数や構造、どこに渡り廊下をつなげるのか などで違ってきます。

母屋と離れを渡り廊下などでつなげたいとお考えならば、必ず、事前に専門家に相談してくださいね。

 

<リノベーションの教訓>

離れは母屋と離れていても増築です