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ログハウス用語辞典

ログハウスに関わる用語をまとめています。

ログハウスをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

■木材の種類

どのログ材を選択するかは、ログハウス・オーナー様のお好みと目的にもよります。

材質の目安として、径1インチで12年分(年輪12本)にあたる材をオールドログ呼びますが、いずれの材でも樹木が歳月を重ねて成長し年輪が密になったものが良いログ材です。

イエローシーダー(米ヒバ)

ヒノキ科 オレゴン州~アラスカ州

水に強く耐久性が高く粘りもある。大部分が芯材で構成される優秀な材。土台、船のオール等に使用。

レッドシーダー(米スギ)

スギ科 ワシントン州~カルフォルニア州

腐朽に強く軽く耐久性、加工性に優れている。独特の芳香がある。高価。屋根材、サイディング、造船、防虫剤等に使用。

ダグラスファー(米マツ)

マツ科[トガサワラ属]

北米大陸の西部に広く分布。粘りがあって強度も強く、ログ材としては最もよく使用される。価格も安定。北米製ハンドカットログ等に使用。

パイン(欧州アカマツ)

マツ科 ヨーロッパ全域~中央アジア~シベリア

乾燥後の性質は安定している。生育範囲が広範であり性質は多様。安価。土木、建築材、パルプ、北欧産ログハウス等に使用。

シベリヤカラマツ(マツ科)

ロシア

北洋材(ロシア・北欧諸国)の中でも原木の輸入が最も多い。国内加工のログハウス等に使用。

スプルース(米トウヒ)

マツ科 北米~欧州~ロシア

軽く木目も揃い加工性に優れている。ダグラスファーと並んでログとして多様されるがやや強度は落ちる。安価。ログ材、楽器、家具、仕上げ材等に使用。

その他の北米材

ヘムロック、サイプレス、ラーチ等

ヒノキ(ヒノキ科)

ヒノキ属 福島県~

九州 木肌は美しい。独特の芳香。耐水性・耐朽性・加工性に優れる。建築部材(土台、外まわり、床板、天井板、建具)、家具、浴槽等に使用。

杉(スギ科)

スギ属 本州~四国~九州

軽軟できめ細かく木目が美しい。独特の芳香。さまざまな用途、ログ材等に使用。

カラマツ

長野県~北海道

強い粘りと耐朽性が高い。狂いが生じやすくログ材としては、チンキング工法での使用が多い。

■ログハウスのタイプ

「木」の肌合いや雰囲気が人気で、別荘としてだけではなく自宅としてのログハウスも建築されるようになってきてます。また丸太組構法技術基準の規制をクリアして、総2階建てログハウスを建てる業者も増えてきています。

アメリカン・ログハウス

D型ログを使用し、中折れ屋根とデッキがあるというイメージ。

カナディアン・ログハウス

大径のログ材を大胆に組み上げたログハウスのイメージ。

フィンランド・ログハウス

洗練されシンプルなイメージのあるログハウス。ログ壁、窓枠、破風などが彩色される。マシンカットが始められたのがフィンランドでもある。

和風ログハウス

柱と梁を用いるなど和風仕上げのログハウスのイメージ。

■ログ材の乾燥方法

木材を乾燥させることにより、(1) 狂い、割れ、隙間、段差の防止 (2)変色菌、腐朽菌などの発生を抑制 (3)繊維飽和点以下では強度性能が向上 (4)釘や木ネジの保持力が向上 (5)電気抵抗性、熱伝導率が低下するため保温性が向上 (6)塗装性や加工性(切削・接着・塗装・薬剤処理など)が向上 (7)軽量化で作業コスト、輸送コストが軽減 などの利点があります。乾燥させるに方法としては、次の2種の方法があります。

自然乾燥(天然乾燥)

屋外でログ材を長期間乾燥させる。3年以上の長期に渡って乾燥させる場合もある。

人工乾燥

機械により熱処理等を施すことで乾燥させることを言う。その方法には、低温除湿乾燥、高温乾燥、真空乾燥、加圧乾燥、高周波乾燥等がある。木材の乾燥による被害を防止するには、含水率を15%前後にする必要がある。

■ログ材の加工法

次の2種類の方法があり、それぞれに特徴がある。選択は、ログハウス・オーナーの好みとなる。

ハンドカット

ログ材を1本1本、チェーンソーや斧で加工し作ること、またはハンドカット材で建てられたログハウスを呼ぶ。手作業のため均一ではないが、個性的で表情豊かなログハウスを建てられる。

マシンカット

機械で加工すること、またはマシンカット材で建てられたログハウスを呼ぶ。ログ材の精度も高く、居住性も良くなる。また木取りの方法などで様々なログ材があり選択の幅が広くなる。

■ログ材のカット

アーチカット

室内の丸太組みの間仕切り壁をアーチ形にカットすること。リビングとキッチンの間などに施され、それらを連続する空間としながらも両者を間仕切る壁でもある。

トリミングカット

屋外に突き出た丸太組みの壁の交差部分を、曲線や直線にカットすること。

フレアーカット(ウエーブカット)

ログエンドを波形や末広がりの形に切削する装飾用カットのこと。トリミングやアーチウエイ、梁などにの一部に施される。

テーパーインカット

丸太壁の開口部の縦断面を、建具及びトリムボードと同じ厚さになるように、開口部の丸太を斜めにカットすること。

スカーフカット(リカーブカット)

ノッチ部分の両サイドの曲面を楕円状に行うカットで、サドルノッチでは、各丸太材の上方向に施す。ウエッジノッチの場合では、上・下方向の両方に施す。

■ログ材の断面形状

ログ材の断面の形には次のようなものがあります。

ラウンドログ(丸ログ)

ログ材の断面が円形に成型加工されたもの。

スクエアログ(角ログ)

ログ材の断面が正方形または長方形になるように成型加工したもの。角ログはその加工法によりさらに右の3種に分類される。 

 

太鼓挽きログ(2面タイコ)

ログ材の上下が平面に成型加工され、断面が太鼓型をしたもの。

D型ログ(3面タイコ)

ログ材の上下および片方が平面に成型加工され、断面がアルファベットのD字型をしたもの。外部は丸ログのようでも、室内の壁面は平坦になり居住性を高めることができる。

■ノッチの種類

ログとログの交差する部分に施す加工または交差部そのものをいいます。

ラウンド

最も簡単なノッチ。上の丸太の下部に、下の丸太の形状をスクライバーを用いて写し取り刻む。凹部が半円状のスカーフ

サドル

ハンドカットのログハウスで多く使用されるノッチ。上下の丸太が経年変化でより密着する。上部に凹部が台形、乗馬用の鞍(サドル)状のスカーフ

フォーポイント・サドル

サドルノッチの発展型。サドルノッチよりすき間のできにくいノッチ。 コーンケーブというハの字形凹状のスカーフ

ウエッジ(ダイヤモンドノッチ)

狂いが生じ難く、また見た目も美しい。大きな径の丸太に施すことのできるノッチ。サドルノッチの下にもスカーフを入れる。凹部の台形が小さい。

スクエア(鎌欠き)

古くからフィンランド・ログハウスで使われている工法。昔はハンドカットでなされていたが、現在はマシンカットが主流。ログ材の上下を1/4を刻み、すき間を作らない。

ロック

梁や桁などを納めるときに使われる頑丈なノッチ。外見は普通のノッチと変わりがない。ノッチの内部に、ホゾのような部分を設ける。

ポスト

束が接合される部分で使用されるノッチ。丈夫でずれないが、加工が難しい。仕口だけではなく、大きな面積で材と材が接触する。

ダブテイル

木口が交差部から出ないノッチ。丸太組構法技術基準により日本では建築が認められていない。ログ材の両端を角材に挽き、その部分にアリ加工を施す。

モーティス&テノン(アメリカン・バットメソッドまたはバット&パス)

交差部で材と材を重ね合わせず、直角にホゾで組み合わせていく。またホゾも施されずぶつけただけのバット&パスもある。釘、ボルトで固定する。

■各ログの種類

芯持ち材

木材の芯部を含んだ材のために乾燥の際、狂いが生じやすかったり、またひび割れが入りやすい。そのために背割りを施す。しかし価格が安いというメリットもある。

芯去り材

製材の際にひび割れの原因となる芯部を取り除いて製材する。このため径が大きい丸太からしか採れず、価格が高くなる。背割りは行わない。マシンカットに使用される。

ラミネート材

ラミネート材=集成材。むくのログ材に比べて、乾燥させた材を接着させて作るので狂い、ひび割れ等が生じにくいことが特徴。しかし、一般住宅での柱、梁として使用される場合と違い、ログ材として使用された場合、1本の材の外部と内部でその置かれる環境が違うことが懸念される。外国産(フィンランド)、国産がある。

■メンテナンスと乾燥被害の防止

メンテナンスが必要でない住宅はありません。ログハウスのメンテナンスと施工上の乾燥による被害の防止策には次のようなものがあります。

メンテナンス

自然の木を大量に使っているログハウスでは、ログ木材の収縮や湿気による傷みが直接、耐力壁の強度に関わるため、日頃の保守・補修が大切となる。

経年変化

時間の経過にともない、ログ材に生じる状態の変化を呼ぶ。木は乾燥によって、特に年輪の方向で大きく、不均一に収縮するためひび割れ等が生じやすい。木を多量に使うログハウスでは経年変化は避けられないため、いかに美しく味のある変化をさせるかがポイントである。

セトリング

積み上げたログ材の高さが徐々に下がる現象を呼ぶ。ログ材の乾燥による収縮と自重がその原因である。 またログ材の種類、加工等の条件により異なるが、セトリングが落ち着くまでは3から5年ほどかかる。一般的にハンドカットの方が材の変形が大きく生じる。

セトリングスペース

セトリングに備えてスペースを設けておく必要がある。その空間を呼ぶ。建具等の耐力壁に開けられた開口部には、あらかじめ上部に空間を空けておきトリムボードで見せないようにする。

シュリンク

木が乾燥により収縮することを呼ぶ。細胞から成り立つ材は、セルロースという繊維が細胞の周囲を覆い細胞壁を構成している。この構造により材の縦方向の収縮よりも、横方向(芯からの放射方向)あるいは年輪の接線方向に大きく収縮が生じる。

背割り

積み上げて見えなくなるログ材の上面に、あらかじめ細長い切れ込みを入れて割れを抑える処置。木の乾燥が進んでも背割りが他の部分に割れが生じるのを防いでくれる。芯持ちの柱でも背に同様の処置がなされる。

プレストレス

背割りと同様の目的で、材にクサビを打つことを呼ぶ。

充填材(チンキング材、コーキング材、シーリング材)

ログ材などの間隙を埋めるための粘着質で弾力性の高い材料。